恩師

大学時代の恩師が本を出していました。

『グリーン・エコノミー - 脱原発と温暖化対策の経済学 (中公新書 2115) 』
吉田文和(著)

さっそく、購入して読んでます。

先生の本なので中身をとやかく書くのは何ですので控えますが

大学時代はすごくお世話になりました。

環境経済学」というゼミだったのですが、先生は

シリコンバレーの公害問題を「ハイテク汚染」という新書にしたり

国内外の公害問題の研究と地域経済の研究をしている人でした。

ゼミでは3年、4年の2回ゼミ論文を提出することになっていたのですが

3年の時がカールポランニーの本からアイデアをとって考えているうちに

まとまらず提出してしまった不完全なものだったような。

4年の時は確か「技術と進歩」だっけな?
(今見るとこのタイトルかなり違和感がありますね。コトバが対になってない)

そこら中の本から引用しまくりのほぼほぼ意味不明の物体でした。

発表時、全く周りが理解できない(本当に意味不明)の内容だったのに

先生が、大学時代というのは自分の好きなことに時間を割くことができるのが

素晴らしいことで、だから神野くんの論文はある意味いいと思うと

フォローしてくれたことをとてもよく覚えています。

まあ、好きで読んでいたマイケルポランニー「暗黙知の次元」で

使われている暗黙知という言葉だったり、

当時から環境経済学では当たり前に使われていたサステナブルという言葉だったり

大学時代に気になっていたことって、最近普通にその辺で聞くようになり、

先生はほっといてくれたけど結局枠におさまっているというか

そんなもんなんだろうなと。

卒業式の日に、社会人頑張りますと挨拶に行ったら、

「神野君、無理する必要ないからね。仕事なんていくらでもあるし戻ってきてもいいし」

とかなり力が抜けるコトバをもらいました。

確かに大学の友人からも就職することを反対され

じゃあ大学を卒業して何をするんだと聞くと、

「そう言われても困るが少なくともサラリーマンはやっていけない気がする」

というのが大筋の意見でした。

結局社会人17年目になり、まだ続けられているのは自分が適応したというよりは

無理しないでも仕事を続けさせてもらっている会社の方に起因するというか

感謝すべきなんだろうと思いますが。

「先生一応無理しなくていいので仕事続けてます」みたいな。

話が長くなりました。還暦を過ぎてなお面白い本を出されている

(なんか語り口がおもしろくなった気が、すみません恩師に失礼な発言で)

先生をちょっと尊敬するというか

働き盛りのこちらが負けないようにしなければなあと思う次第です。

(だらだら書いてきて、言いたいこと2行じゃん)