仕事について思うこと
6月末に母が倒れ、7月の大半を実家の名古屋で過ごしました。
名古屋支社に席を借りて、最低限の仕事をつづけさせてもらい
かつそれ以上何も言わずサポートしてくれた上司、後輩、
名古屋支社の皆さんにとても感謝しています。
この1ヶ月、病院で医師や看護師と対峙していろんなことを感じました。
人によって価値観というか仕事のやり方が全く違うこと。
当たり前のことなのかもしれませんが、
世界に一人しかいない母というとらえ方と
たくさんの患者さんの中の一人と
で思いは全く違ってきます。
その中でも、本当に親身に対処してくれる人と口だけで行動がともなわない人
自分(病院)側の都合しか話して来ない人、そもそもビジネスライクに働く人。
最初はいちいち腹を立てていましたが、
時間がたつにつれてもう少し冷静になれたというか
自分の仕事を考えてもそうだなと。
広告のプロだと思って働いているし得意先はもっとそう思っているだろうけど、
いつも100%サービスをしきれているのだろうか?とか、
誰が担当するよりも自分が担当したものがもっともいい仕事だと言いきれるのか?とか
考えれば考えるほど反省しました。
同じような話ですが、地元の駅で週末
(土日の日中は15分に1本ぐらいしか電車がきません)
(おそらく名古屋オリジナルの)
manakaという謎のICカードで改札を抜けようとした老人が、
カード残額が足りず、かといって清算の仕方がわからずということで立ち往生し、
問い合わせボタンを押して駅員と話している現場に遭遇しました。
駅員はどこにいるのかカメラをみながら声だけで指示を出しており、
おばあさんは全く意味がわからない様子でやり取りが並行線をたどっていました。
しかも駅員の声が怒っているというか呆れている口調で。
見るに見かねて、清算を手伝ってあげた(説明は理解してないかも)のですが、
結局駅員は最後まで表に出てきませんでした。
出てきて直接教えてあげればすぐに済むことなのに、
インターフォン越しに怒鳴っているだけ。
昔、この駅は夏の暑い日も、冬の寒い日も
駅員さんが改札口にたってカチャカチャと切符を切ってました。
小さい頃の話ですがとてもよく覚えています。
『便利さ』っていったい何なんだろうと思ってみたり、
涼しい事務所でモニターとインターフォンで働いている
駅員は本当に必要なんだろうかと思ったりして。
電車を1本逃し15分待ちのイライラもたぶんにあったりはしたのですが。。。。。
人の振り見てではないですが、
自分が関わる仕事は、毎回、「世界一素晴らしい広告」だって誇れるようなものにする
努力だったりそういう姿勢は続けたいなあと(結果は分かりませんが)
改めてというかしみじみ思いなおしました。