No pain, No gain

日曜日、4年ぶりにサロマ湖ウルトラマラソンに参加しました。

前にも書きましたが、2003年のこの大会に突然参加を決めて

60キロでリタイヤした時の悔しさからマラソンを本格的に始めました。

ラソンは過去の自分との戦いだと思っているので

4年前の自分からどれだけ成長しているのか後退しているのか

そもそも無事完走できるかが心配で、

ずっと落ち着かない日々が続いていたのでやっと解放されました。

そういえば、走ってる最中に突然出てきた言葉が

NO pain, NO gain

(こんな言葉が突然でてくるのはきっと村上春樹さんの小説のどこかで
 使われているんだと思いますが)

30キロ過ぎに足が痛いなあと思えば、

そりゃそうだよな「No pain No gain」だから

100キロ走ろうと思えばこれぐらい我慢しないとなあ。

とか、そんな感じでずっと自分をなぐさめながら走ってました。

しかし、この大会本当に絶妙で、45キロ過ぎから55キロの

エイドステーションにかけてのアップダウンで相当体力を奪われます。

そして、80キロ過ぎのワッカ原生花園の最後の17キロぐらいが軽くアップダウンもあり

本当に気が遠くなります。

結果は12時間28分。4年前が12時間13分ですから

タイム的には少し遅くなりました。

制限時間が13時間だからギリギリですね。

完走できたらから最低限OKなのか・・・・

今回のマラソンで、失ったものといえば、

新品の靴下一足、両足の親指の爪、とてつもない体へのダメージ(2日後には消えました)

逆にその痛みと引き換えに曲り形にも完走できたわけだから

安いと言えば安いものかも。

走っている最中にもうひとつ思い出したのが

忌野清志郎さんの歌で「サラリーマン」

これは単純にスーツを着てカバンを持って走っている

通称「サラリーマン」というランナーがいたからです。

彼はどうやらサロマでは常連の有名人らしく、

「おっ!サラリーマンだ!」

「サラリーマン頑張れ!」

「あいつ速いんだよな」

と口ぐちに周りのランナーが話していました。

確かに彼は僕より2時間以上速くゴールしてました。

おそるべし「サラリーマン」。

そうそう、子供じゃなけりゃ誰でも2つ以上の顔があるんです。

日々いろんな顔を使いわけながらサラリーマン生活を続ける自分に

がっかりする時、ちょっと救われる歌です。

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『サラリーマン』
作詞:忌野清志郎 作曲:肝沢幅一

サラリーマンのドラマ 君に見せてあげたい
映画のようにすぐには終わらない
遠く 遠く 続くこのドラマ

サラリーマンのドラマ 君と見てはいけないのかい
ちっぽけな 目立たない夢が
ずっと ずっと 続くこのドラマが始まる

サラリーマン
子供じゃなけりゃ誰でも 二つ以上の顔をもっている
サラリーマン
心の傷 三つ四つ あてもなくさまようだけ

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<写真がサラリーマンです。検索して画像を見つけました>