日本人にかえれ

今朝の新聞広告で出光の100周年企業広告がありました。

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「日本人にかえれ。」
これは、創業者出光佐三の言葉です。
日本人が古くから大切にしてきた和の精神・互譲互助の精神、
自分たちの利益ばかりを追求するのではなく、世のため人のためにことを成す。
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と続く広告です。

あることを思い出しました。

週末、民主党の海江田さんが原発再稼働目指す。と発表しました。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110608k0000m020043000c.html

相変わらず、というか。あえて何かをいったり批判をするつもりはないですが、
今、我々はとても大事な岐路にたっていると思います。

将来に向けて本当に大切なことは何か、目先の効率を優先し
安易に原発を再開することでなく、

得るものと失うものをちゃんと示した上で選択をするべきではないでしょうか。

村上春樹さんがカタルーニャ国際賞受賞にあたり、
原発についてとても印象的なスピーチを残しています。

そこでは「効率」が原発を推し進めた元凶であると言い、

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我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。
それが僕の意見です。
我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、
原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、
国家レベルで追求すべきだったのです。
たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。
それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、
我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、
妥協することなく持ち続けるべきだった。
核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、
中心命題に据えるべきだったのです。

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と言っています。

安易に再開でなく、真剣に新しいエネルギーの開発を!

僕は切に望みます。

「日本人にかえれ」今まさにそういう時代ではないでしょうか。



村上春樹さんのスピーチ
http://www.youtube.com/watch?v=ZL-W7tX1Z-Y&feature=related
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html